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LEAF 0051
学問と人間
2006年度冬学期講義 「学問と人間」

現在、大学は、第二次大戦後3度目といわれる、大きな変革期に直面しています。第1の変革期は、戦後まもなく、旧制大学から新制大学への移行期であり、第 2のそれは、1968/69年、全世界的なスチューデント・パワーが大学を席巻した時代です。それぞれの変革期には、大学のありかたが問われるとともに、学問それ自体が鋭く問われてきました。この、第3の変革期も例外ではありません。学問を問うことは、学問を担う人間を問うことであり、そもそも学問と人間との関係それ自身を問いかえすことです。学問とは、すぐれて人間による営みであるからです。人間、文化、社会、歴史を問題とする学問領域は、同時に、みずからの営みそれ自体を問いかえす宿命を帯びています。それは、人間を対象とする学問(科学)は、そもそもいかにして可能なのかを問い、理性とは背反するとされる対象を学問的に考察する意味を問い、真理それ自体の、いわゆる「客観性」と「歴史性」に対して、あらためて問いかけます。この講義は、「学術俯瞰講義」シリーズのひとつとして、人文・社会・心理の分野、とりわけ思想・宗教や学問論の分野において広い視野をもった本学関係者が講師を担当します。この講義によって学生諸君が学問自体の意味を問う営みに触れ、また人文・社会系統の学のありかたに触れられることを望んでいます。


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( anzai )