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LEAF 0070
当事者性と専門性

上野千鶴子

「わたし」のことを研究すると、学問ではないのか?自分で自分を研究対象とすれば「主観的」と呼ばれ、「科学的でない」と言われる。学問は、「中立・客観性」の神話によって厚く守られてきた。「客観」もまた「もうひとつの主観」ではないのか?だれをも「中立」の立場に置かない利害の異なる問題のなかでは、「第三者」とは多数派という名前の「もうひとりの当事者」ではないのか?「わたしのことはわたしがいちばんよく知っている」と、患者、障害者、不登校者、女性、高齢者などの社会的マイノリティが次々に声をあげ、当事者研究を始めた今、専門家とは何者で、何ができるのか?学問は誰のための、何のためのものか?を根源的に問う。


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(upload:2009-01-07 07:27:00 anzai)