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0160 「自分のこころで知る異常心理学」

 丹野 義彦
自分のこころで知る異常心理学

青年期の心理的危機、それを援助する臨床心理学の仕事などを紹介し、心理学の魅力を伝える。


2009-01-12 23:05:08
0159 「都市と政治−今、再びの首都・東京論」

 御厨 貴
首都都市計画と市区改正−見える東京・創る東京

日本の近代国家は、首都・東京にどう政治的に対応しようとしたのか。人と建築とのまじわり、都市空間の構成の仕方、時間のはかり方、それらすべてについて、明治・大正・昭和そして平成の今までをながめてみよう。


2009-01-12 23:05:02
0158 「エネルギー・地球環境問題:経済学からみると」

 石見 徹
地球環境の問題として

本俯瞰講義の最後に経済学者の視点でエネルギーを論じてみよう。経済発展につれて消費が増え、供給源が多様になる。それで有利なる国と不利になる国があり、地球環境にも影を落としてしまう。さて、どうすればいいのだろうか。考えてもらいたい。


2009-01-12 23:04:54
0157 「エネルギー・地球環境問題:経済学からみると」

 石見 徹
世界経済の問題として

本俯瞰講義の最後に経済学者の視点でエネルギーを論じてみよう。経済発展につれて消費が増え、供給源が多様になる。それで有利なる国と不利になる国があり、地球環境にも影を落としてしまう。さて、どうすればいいのだろうか。考えてもらいたい。


2009-01-12 23:04:48
0156 「エネルギー・地球環境問題の基礎としての気候システムとは?」

 住 明正
地球環境問題とは何か?

地球温暖化について国際的な取り組みがなされているが、その道筋ははっきりせず難しい。脱温暖化、循環型、生物多様性という要素を総合的に配慮したビジョンで21世紀を設計することが必要である。



2009-01-12 23:04:40
0155 「エネルギー・地球環境問題の基礎としての気候システムとは?」

 住 明正
未来は予測できる?

科学と技術の進展により、予測の精度は向上してきた。21世紀の情報化社会において、地球温暖化問題などの将来の選択に、予測の科学は重要である。


2009-01-12 23:04:34
0154 「エネルギー・地球環境問題の基礎としての気候システムとは?」

 住 明正
水惑星としての地球

水惑星である地球では、温室効果や積雲対流が重要な役割を果たしていることを説き、気候がどのように形成されるのか、それには外部的要因と内部的要因とがあることを解説する。


2009-01-12 23:04:26
0153 「エネルギー・地球環境問題:経済学からみると」

 石見 徹
経済発展との関連で

本俯瞰講義の最後に経済学者の視点でエネルギーを論じてみよう。経済発展につれて消費が増え、供給源が多様になる。それで有利なる国と不利になる国があり、地球環境にも影を落としてしまう。さて、どうすればいいのだろうか。考えてもらいたい。


2009-01-12 23:04:20
0152 「エネルギー・環境問題のガバナンス」

 城山 英明
エネルギー関連技術は、公共性に深く関与する技術であり、社会基盤インフラを必要とする。エネルギー関連技術の社会導入と社会意志決定プロセスについて、具体例をまじえながら紹介する。

2009-01-12 23:04:12
0151 「エネルギー・環境問題のガバナンス」

 城山 英明
エネルギー関連技術は、公共性に深く関与する技術であり、社会基盤インフラを必要とする。エネルギー関連技術の社会導入と社会意志決定プロセスについて、具体例をまじえながら紹介する。



2009-01-12 23:04:06
0150 「エネルギー・環境問題のガバナンス」

 城山 英明
科学技術の発展には、様々なリスクや社会問題が伴う。そこで必要なのが、科学技術の開発と利用を社会全体として政策決定を行いマネジメントしていくシステム、科学技術ガバナンスである。この講義では、その機能について説明をする。


2009-01-12 23:03:58
0149 「エネルギー・地球環境における技術の役割」

 山地 憲司
エネルギーシステムの視点

大気中の二酸化炭素濃度を安定化させる、地球温暖化対策の長期技術シナリオを、二酸化炭素排出削減のための様々な技術を取り上げながら紹介する。


2009-01-12 23:03:52
0148 「エネルギー・地球環境における技術の役割」

 山地 憲司
エネルギーシステムの視点

動力革命を端緒にエネルギー技術は展開してきた。化石燃料資源が枯渇の危機にある現在、注目されている原子力や再生可能エネルギーなど様々な新しいエネルギー技術を紹介する。

2009-01-12 23:03:44
0147 「エネルギー・地球環境における技術の役割」

 山地 憲司
エネルギーシステムの視点

エネルギーシステム工学の視点から、エネルギー・環境問題を検証する。エネルギー工学の概要を紹介し、家庭および商業、そしてわが国におけるエネルギー利用の推移について述べる。


2009-01-12 23:03:36
0146 「自然環境と人工環境との相克」

 西尾 茂文
自然環境と人工環境との相克

消費エネルギー総量と二酸化炭素排出量の地球環境における意味、フロー型エネルギー利用の展望、エネルギー保存則とエネルギー消費とエネルギー利用効率との関係、エネルギー・地球 環境における文明論的あるいは政治経済学的課題などについて紹介する。


2009-01-12 23:03:30
0145 「情報爆発と新たなネットワーク社会の創造」

 須藤 修
ネットワークを活用した新たな社会システム -政府機能と医療の刷新

情報爆発の時代において、ネットワーク社会の将来はどうなるのだろうか?地球環境問題に関係づけた、新たな社会経済システムを構想しなければならないことを説き、電子行政や電子自治などのIT新改革戦略を紹介する。


2009-01-12 23:03:22
0144 「情報爆発と新たなネットワーク社会の創造」

 須藤 修
情報爆発とイノベーションの形態変化

情報産業の経済的、また社会的影響力は衰退しつつあるのだろうか?ICTがひとつの発展の基盤となった今、イノベーションの形態が変化していることを紹介する。


2009-01-12 23:03:16
0143 「ロボットと情報および生命」

 佐藤 知正
ロボットと知能ゲスト:國吉康夫(情報理工学系研究科教授)

ロボットには、人の役に立つ、人を知る、人を元気付けるという役割がある。ここではそのようなロボットを、1)歴史的発展の観点から、2)生命と の観点から、3)情報の観点から、最後に4)家や街のいたるところにセンサなどが存在するユビキタス社会の観点から紹介しよう。


2009-01-12 23:03:08
0142 「ロボットと情報および生命」

 佐藤 知正
知能ロボットの歴史

ロボットには、人の役に立つ、人を知る、人を元気付けるという役割がある。ここではそのようなロボットを、1)歴史的発展の観点から、2)生命と の観点から、3)情報の観点から、最後に4)家や街のいたるところにセンサなどが存在するユビキタス社会の観点から紹介しよう。


2009-01-12 23:03:02
0141 「なぜ、いま情報技術なのか」

 原島 博
1000年後の歴史家は情報技術をどう位置づけるか?-情報技術の未来

情報技術の発展を1000年単位で検証し、エネルギーや資源の問題との関係について考える。また、情報技術によって新たな価値が創造されつつある今、それぞれの分野の専門家が共働する必要性を説く。


2009-01-12 23:02:54
0140 「なぜ、いま情報技術なのか」

 原島 博
情報技術にいま何が起きているのか? ―情報技術の現在 ゲスト:喜連川優(生産技術研究所教授)

100年単位で技術の進化を検証し、情報通信技術が現在歴史の必然として最盛期にあることを解説する。ゲストに生産技術研究所の喜連川優先生を迎え、その中で起こっている情報爆発の状況を紹介していただく。


2009-01-12 23:02:48
0139 「なぜ、いま情報技術なのか」

 原島 博
還暦を過ぎたコンピュータ-情報技術の歴史

コンピュータが60歳を越えた現在、情報技術はめざましい勢いで発展している。10年単位で情報技術の進化を検証し、ITの主役がコンテンツになる現在までにコンピュータに起こってきたパラダイムシフトを紹介する。


2009-01-12 23:02:40
0138 「大学と情報 -情報が学問を変える」

 小宮山 宏
大学と情報 -情報が学問を変える

様々な学問が混沌とした状況にある中、分野を越えて知識を活用する「知の構造化」が求められている。情報は学問に新しい表現を与え、新たな学問を生む。人類がこの構造化された知をリアルタイムで共有することにより、真の学問が生み育てられる。


2009-01-12 23:02:32
0137 「アフリカに見る問題の噴出」

 山影 進
仮想国家から考える  −ゲスト坂本拓人(東京大学大学院「人間の安全保障」プログラム助手)

持続可能な開発と平和、そして国際人権保障をめぐる問題は現実の社会では複雑に絡まり合っている。だからこそ、人間の安全保障という新しい捉え方も必要になる。そこで、この種の問題が特に深刻なアフリカを事例にしながら、問題の複雑性について理解を深めることを目的とする。異なる視点から見えてくるアフリカの問題を、ゲストを交えて一緒に考えていく。

2009-01-12 23:02:26
0136 「アフリカに見る問題の噴出」

 山影 進
市民社会形成から考える  −ゲスト遠藤貢(東京大学大学院総合文化研究科 教授)

持続可能な開発と平和、そして国際人権保障をめぐる問題は現実の社会では複雑に絡まり合っている。だからこそ、人間の安全保障という新しい捉え方も必要になる。そこで、この種の問題が特に深刻なアフリカを事例にしながら、問題の複雑性について理解を深めることを目的とする。異なる視点から見えてくるアフリカの問題を、ゲストを交えて一緒に考えていく。

2009-01-12 23:02:18
0135 「アフリカに見る問題の噴出」

 山影 進
ルワンダの虐殺から考える −ゲスト竹内進一(日本貿易振興機構アジア経済研究所アフリカ研究グループ長)

持続可能な開発と平和、そして国際人権保障をめぐる問題は現実の社会では複雑に絡まり合っている。だからこそ、人間の安全保障という新しい捉え方も必要になる。そこで、この種の問題が特に深刻なアフリカを事例にしながら、問題の複雑性について理解を深めることを目的とする。異なる視点から見えてくるアフリカの問題を、ゲストを交えて一緒に考えていく。

2009-01-12 23:02:12
0134 「ウイルスからみた生命科学」

 野本 明男
ウイルス感染の原理

ウイルスは、ヒトなどの宿主に感染し、はじめて増殖が可能となる。このようなウイルスと宿主は必然的に自然生態系を形成し、共に進化してきた。両者の関係は調べれば調べる程絶妙であることが分かる。ウイルス感染現象の分子レベルの解析は、生命科学領域に新たな課題を提出し続けている。また、次々と登場する新たなウイルスに人類は対応していかねばならない。ひたすらウイルスを知り、ウイルスに学ぶ姿勢が大切である。


2009-01-12 23:02:06
0133 「ウイルスからみた生命科学」

 野本 明男
ウイルス感染の原理

ウイルスは、ヒトなどの宿主に感染し、はじめて増殖が可能となる。このようなウイルスと宿主は必然的に自然生態系を形成し、共に進化してきた。両者の関係は調べれば調べる程絶妙であることが分かる。ウイルス感染現象の分子レベルの解析は、生命科学領域に新たな課題を提出し続けている。また、次々と登場する新たなウイルスに人類は対応していかねばならない。ひたすらウイルスを知り、ウイルスに学ぶ姿勢が大切である。


2009-01-12 23:01:58
0132 「ゲノムから見た生命科学」

 黒岩 常祥
ゲノム科学の先にあるもの

シゾンの核、ミトコンドリア、葉緑体の3ゲノムをそれぞれ完全解読したところ、遺伝子数が真核生物のうち最少であることがわかった。また、シゾンゲノムにはイントロンがほとんどなく、プロテオーム解析が容易であり、オミクス解析も可能であることがわかった。これらの情報は、耐高温、耐酸性下での植物生産、シゾンが過酷な環境に生きられることを利用したバイオレメディエーション、そして高温タンパク質を利用したヒトの病気に関るタンク質の構造生物学的研究などに貢献させることができるほか、これからの原子生物学の基盤ともなる。


2009-01-12 23:01:50
0131 「ゲノムから見た生命科学」

 黒岩 常祥
母性遺伝の原理「父の遺伝子崩壊」

葉緑体もミトコンドリアもFtsZリング、PD/MDリング、そしてダイナミンリングの同じ「ダイナミックトリオ」を使って分裂している。そのうち最後の分断に関わるダイナミンは、ゲノム解析により発見された。また、ミトコンドリアと葉緑体のDNAは母性遺伝する。クラミドモナスでの観察から、受精後、オス由来の葉緑体核が、メスの細胞質に作られるヌクレアーゼCにより分解されることがわかった。メスの葉緑体DNAには保護機構がつくられるため、分解されず子に伝達される。ミトコンドリアでも、同様な能動的分解機構が働く。


2009-01-12 23:01:44
0130 「ゲノムから見た生命科学」

 黒岩 常祥
細胞社会を支配するリングの正体

真核生物は細胞分裂を繰り返して、分岐し、進化する。その細胞中では、細胞核以外にミトコンドリアと葉緑体もDNAを含んでいる。これらの細胞小器官は、宿主細胞に寄生し、エネルギー変換器へと変えられた細菌と考えられる。原始の温泉藻の細胞分裂を同調化し、細胞小器官の分裂像を観察したところ、シアニジウムからは色素体分裂リング(PDリング)が、さらにシゾンにおいてミトコンドリアの分裂面の外側に分裂リング(MDリング)が発見された。宿主細胞核ゲノムは、これらの分裂装置を用いて、細胞小器官の分裂を制御している。


2009-01-12 23:01:36
0127 「宇宙と素粒子」

 小柴昌俊
宇宙と素粒子 -物質はどのように創られたのか- その1

大きなスケールを追い続ける宇宙物理学と、逆に小さなスケールを追い求める素粒子物理学は、結局、同じ目的である"万物の究極理論"に迫りつつある。すでに自然界のすべての元素が何処でどのように創られたかも解っている。第1回の講義では全般的なこと、特に「ニュートリノ」と呼ばれる素粒子がどんな役割をはたしているのかについて解説する。


2009-01-07 07:24:46
0126 岡部洋一東京大学名誉教授の最終講義

 岡部洋
「好奇心の趣くまま」 その1

平成18年2月21日、山上会館において岡部洋一名誉教授の最終講義が行われました。講義は「好奇心の趣くまま」と題され、趣味の登山に関する話題から始まり、研究生活を振り返りつつ、専門分野である超伝導エレクトロニクスや生体磁気、ニューラルネットワークスの研究とその発展について話されております。
講義は、おおよそ前半、中盤、後半の3つに分かれます。
講義前半はまず、様々な領域に関心を持った学生時代から、人間の脳への関心を背景にしつつ、超伝導の研究や生体磁場に関する研究がなされた経緯が話されます。
講義の中盤は、岡部教授ご自身が「ライフワーク」と述べる人間の脳の研究についてです。その成果として、入出力系や振動系、脳磁波などの研究について話されます。


2009-01-07 06:57:18
0125 「物質を作り利用する」

 小宮山宏
「物質を作り利用する」地球持続の物質(デバイスシステム) その1

燃料電池、マイクロ化学チップなどの具体例を解説しつつ、21世紀において科学技術が果たすべき役割について考えていく。まずは燃料電池について原理や効率を解説した後、現在の自動車のエネルギー効率を例に出しながら燃料電池が将来的に期待されていることを紹介する。次に、マイクロ化学チップの特徴を解説し、それが実際にどのように利用されているかや、今後の可能性を考えていく。最後に、21世紀に科学技術が目指すべき方向性を提言する。


2009-01-07 07:27:10
0124 「物質を作り利用する」

 小宮山宏
「物質を作り利用する」ソフトマター その1

液晶ディスプレー、カラーフィルムなどに利用されている、ソフトマターについて解説する。まずは、構成単位が分子であることなどの基本的な特徴を踏まえた上で、ソフトマターの長所・短所などを解説する。その後、汎用プラスティック、高性能プラスティック・汎用フィルム・繊維などの構造材、液晶・半導体=導電性プラスティックなどの機能財に応用されている例を紹介する。


2009-01-07 07:26:50
0123 「物質を作り利用する」

 小宮山宏
「物質を作り利用する」物質製造プロセス その1

物質の持つ性質は、それ自身簡単に使えるものではない。特に実際の用途に供するためには実験室内と異なる物質生成のプロセスが必要である。自己組織化などを用いるプロセスを紹介し、物性・プロセス・応用を考える。製造プロセスとは、無限の可能性のある現象の中から、一定範囲の現象を進行させることによって、無限の可能性のある構造の中から一定範囲の構造を実現することである。それは、物質・構造・速度・条件の四要素から成る。本講義では、特に鉄鋼を具体例として挙げて、製鉄のプロセスやその機能、応用例などを解説していく。


2009-01-07 07:26:32
0122 「物質の性質」

 家泰弘
「物質の性質」多様な物質,多様な物性 その1

今回の講義では様々な物質の持つ諸性質について解説する。まずは固体の中での電子の状態について、取り得るエネルギーと波数との関係を示したバンド構造を中心に解説する。次に、金属・絶縁体・半導体について、金属から絶縁体への転移が起こる過程を詳しく見ていく。その後、磁性に着目し、原子の磁気モーメントについて考え様々な磁性を紹介する。最後に、超伝導について、超伝導の基本的な性質や機構を解説する。


2009-01-07 07:26:12
0121 「物質の性質」

 家泰弘
「物質の性質」原子を操る,量子を操る?ナノサイエンスと量子情報 その1

量子現象の直接観測にスポットを当てて解説する。まずは、原子を見るための顕微鏡であるSTMとAFMを紹介する。次に、巨視的量子現象の中で最も注目されているボース・アインシュタイン凝縮について、液体ヘリウムの超流動現象とのつながりを踏まえて解説する。その後、量子力学における測定方法をいくつか解説する。また、通信における暗号化についても例を交えて紹介し、公開鍵暗号方式の仕組みを解説する。


2009-01-07 07:25:42
0120 「物質の性質」

 家泰弘
「物質の性質」量子力学と人工構造物質?ハイテクと先端物理 その1

量子力学とそれにまつわる諸現象について解説する。量子力学とはミクロの世界のふるまいを記述する理論体系であり、それにはいくつかの特有の現象がある。ここでは、そのひとつである量子干渉について説明した後で、人工物質とメゾスコピック系、量子伝導現象などについても解説していく。


2009-01-07 07:25:16
0119 「音楽はどこにある?」

 坂本龍一 × 小林康夫
音楽はどこにある?

音楽家の坂本龍一氏と小林康夫教授が、音とは何か、音楽とは何か、対話型の特別講義を行う。



2009-01-07 06:57:10
0118 「幾何学の営み」

 古田幹雄
幾何学的精神とその変容 -トポロジーと多様体の概念を中心に-

人の営みとしての幾何学という観点から、他分野との交流とともに歴史的に成立し、なおも変容し発展しつつある幾何学なものの見方について解説する。


2009-01-07 07:03:02
0117 「幾何学の営み」

 古田幹雄
幾何学における分析と総合 -双対性あるいは鏡の中の自己-

人の営みとしての幾何学という観点から、他分野との交流とともに歴史的に成立し、なおも変容し発展しつつある幾何学なものの見方について解説する。


2009-01-07 07:02:38
0116 「幾何学の営み」

 古田幹雄
幾何学における認識と行為 -非ユークリッド幾何と時空-

人の営みとしての幾何学という観点から、他分野との交流とともに歴史的に成立し、なおも変容し発展しつつある幾何学なものの見方について解説する。


2009-01-07 07:02:10
0115 「ファイナンスと数値計算」

 楠岡成雄
伊藤解析とファイナンス

今日、金融の世界においては数学、特に確率論が盛んに用いられている。しかし、実務の世界では、すべての結果は数値として与えられなくてはならないため、数値計算を行うことが必須となる。ファイナンスから現れる数値計算の問題は、従来の工学で発生する問題とはかなり様相が異なり、代数的手法を含む、新たな方法が開発されつつある。これらの研究分野は近年、計算ファイナンスと呼ばれている。講義では、まずファイナンスにはどのような問題があるかを解説し、それを解決するために、どのような考え方がだされているか、さらに数値計算のためにどのような方法があるといったことについて述べる。


2009-01-07 07:01:48
0114 「ファイナンスと数値計算」

 楠岡成雄
ファイナンスの実務的な問題と高い次元の積分計算

今日、金融の世界においては数学、特に確率論が盛んに用いられている。しかし、実務の世界では、すべての結果は数値として与えられなくてはならないため、数値計算を行うことが必須となる。ファイナンスから現れる数値計算の問題は、従来の工学で発生する問題とはかなり様相が異なり、代数的手法を含む、新たな方法が開発されつつある。これらの研究分野は近年、計算ファイナンスと呼ばれている。講義では、まずファイナンスにはどのような問題があるかを解説し、それを解決するために、どのような考え方がだされているか、さらに数値計算のためにどのような方法があるといったことについて述べる。


2009-01-07 07:01:22
0113 「最適化の数理 -応用数理の視点」

 室田一雄
アルゴリズム -計算する-

数学は自然科学において利用されるだけでなく、社会生活を支える重要な道具となっている。自動車や建築物のような有形物だけでなく、インターネット上の情報検索などのような仕組みを作る際にも数理的な考え方が役に立つ。社会における数学の役割と使い方を概説する。


2009-01-07 07:00:50
0112 「最適化の数理 -応用数理の視点」

 室田一雄
最適化 -設計する-

数学は自然科学において利用されるだけでなく、社会生活を支える重要な道具となっている。自動車や建築物のような有形物だけでなく、インターネット上の情報検索などのような仕組みを作る際にも数理的な考え方が役に立つ。社会における数学の役割と使い方を概説する。


2009-01-07 07:00:22
0111 「最適化の数理 -応用数理の視点」

 室田一雄
モデルとデータ -記述する-

数学は自然科学において利用されるだけでなく、社会生活を支える重要な道具となっている。自動車や建築物のような有形物だけでなく、インターネット上の情報検索などのような仕組みを作る際にも数理的な考え方が役に立つ。社会における数学の役割と使い方を概説する。


2009-01-07 06:59:50
0110 「代数学の世界 -整数論とその応用-」

 桂利行
デジタルの数学、セキュリティーの数学 -符号・暗号理論-

整数を用いて有限の世界を構成し、その理論がデジタル機器で用いられる誤り訂正符号の理論や、インターネット通信の安全性を保証する公開鍵暗号の理論に、どのように応用されるかを解説する。


2009-01-07 06:59:22
0109 「代数学の世界 -整数論とその応用-」

 桂利行
初等整数論と有限の数学

整数を用いて有限の世界を構成し、その理論がデジタル機器で用いられる誤り訂正符号の理論や、インターネット通信の安全性を保証する公開鍵暗号の理論に、どのように応用されるかを解説する。


2009-01-07 06:59:00
0108 「現象を解析する」

 薩摩 順吉
非線形の世界

数学の一分野に解析がある。ニュートン・ライプニッツ以来、主に微積分を用いて様々な現象が解き明かされて来た。しかし前世紀に始まるコンピュータの実用化以降、現象解析の手段は拡がって来ている。 ここでは、前半で微積分を用いた解析がどう進んでいったかを概観し、後半でコンピュータ登場以降の流れ、とくに非線形問題の取り扱いについて解説する。


2009-01-07 06:58:36
0107 「現象を解析する」

 薩摩 順吉
現象の数理

数学の一分野に解析がある。ニュートン・ライプニッツ以来、主に微積分を用いて様々な現象が解き明かされて来た。しかし前世紀に始まるコンピュータの実用化以降、現象解析の手段は拡がって来ている。 ここでは、前半で微積分を用いた解析がどう進んでいったかを概観し、後半でコンピュータ登場以降の流れ、とくに非線形問題の取り扱いについて解説する。


2009-01-07 06:58:10
0106 「数学の魅力」

 加藤 和也
素数の不思議

大自然が持つ神秘は、数の世界に凝縮して現れ、数の世界の神秘は、素数の世界に凝縮して現れるように思われる。素数のふしぎさをめぐって、類体論を始めとして深い研究がなされてきたことを紹介する。1994年のフェルマーの最終定理の証明や2006年の佐藤テイト予想の証明が、類体論のさらなる進展によってなされたことも説明する。


2009-01-07 06:57:42
0105 「国際人権保障の課題」

 岩沢 雄司
国際人権保障の諸相

平和を乱す国は人権を蹂躙していることが多い。人権を国際的に保障することは、世界の平和を持続するために重要である。本講義では、国際社会はどのように人権を保障しようとしているかを考える。講師自身が国連自由権規約委員を務めており、自由権規約委員会の役割に特に焦点を当てる。

2009-01-07 06:57:00
0104 「国際人権保障の課題」

 岩沢 雄司
自由権規約委員会はどんな活動をしているのか?

平和を乱す国は人権を蹂躙していることが多い。人権を国際的に保障することは、世界の平和を持続するために重要である。本講義では、国際社会はどのように人権を保障しようとしているかを考える。講師自身が国連自由権規約委員を務めており、自由権規約委員会の役割に特に焦点を当てる。

2009-01-07 07:03:18
0103 「国際人権保障の課題」

 岩沢 雄司
国際人権保障の展開

平和を乱す国は人権を蹂躙していることが多い。人権を国際的に保障することは、世界の平和を持続するために重要である。本講義では、国際社会はどのように人権を保障しようとしているかを考える。講師自身が国連自由権規約委員を務めており、自由権規約委員会の役割に特に焦点を当てる。

2009-01-07 07:02:52
0102 「持続可能な開発の課題」

 中兼 和津次
中国経済と環境・腐敗問題

いま注目を集める中国を素材に、経済発展とは何か、体制移行とはどういうことか、それをどう分析するのか、について、既存の理論の有効性と限界と合わせ論じ、また中国が抱える幾多の難問のうち、農民問題と環境問題に焦点を当てて現状と今後を考えてみる。

2009-01-07 07:02:30
0101 「持続可能な開発の課題」

 中兼 和津次
中国経済の高成長はこのまま続くのか?

いま注目を集める中国を素材に、経済発展とは何か、体制移行とはどういうことか、それをどう分析するのか、について、既存の理論の有効性と限界と合わせ論じ、また中国が抱える幾多の難問のうち、農民問題と環境問題に焦点を当てて現状と今後を考えてみる。

2009-01-07 07:02:04
0100 「持続可能な開発の課題」

 中兼 和津次
中国の経済発展とその特色

いま注目を集める中国を素材に、経済発展とは何か、体制移行とはどういうことか、それをどう分析するのか、について、既存の理論の有効性と限界と合わせ論じ、また中国が抱える幾多の難問のうち、農民問題と環境問題に焦点を当てて現状と今後を考えてみる。

2009-01-07 07:01:40
0099 「持続可能な平和の課題」

 佐藤 安信
平和構築の課題

国連カンボジア暫定統治機構(UNTAC)人権担当官としての体験を交えて、人間の安全保障と平和構築の学術上の位置づけを俯瞰し、その両概念の出自、発展、関係の理論的な背景を具体的な事例を示しながら議論する。また、人間の安全保障概念による平和と開発を、包括的統合的に研究する新たな平和構築研究のパラダイムを提案する。特に、その核としての人権・難民研究に光を当て、研究と実務の循環型の実践研究を提唱する。実務者などを招き、現在進行形の平和構築支援のあり方について、国際機関や政府、企業、大学のそれぞれのアプローチの可能性と課題を検討、討論する。

2009-01-07 07:01:08
0098 「持続可能な平和の課題」

 佐藤 安信
紛争・平和と貧困・開発はどのように関連しているのか?

国連カンボジア暫定統治機構(UNTAC)人権担当官としての体験を交えて、人間の安全保障と平和構築の学術上の位置づけを俯瞰し、その両概念の出自、発展、関係の理論的な背景を具体的な事例を示しながら議論する。また、人間の安全保障概念による平和と開発を、包括的統合的に研究する新たな平和構築研究のパラダイムを提案する。特に、その核としての人権・難民研究に光を当て、研究と実務の循環型の実践研究を提唱する。実務者などを招き、現在進行形の平和構築支援のあり方について、国際機関や政府、企業、大学のそれぞれのアプローチの可能性と課題を検討、討論する。

2009-01-07 07:00:44
0097 「持続可能な平和の課題」

 佐藤 安信
「人間の安全保障」と平和構築

国連カンボジア暫定統治機構(UNTAC)人権担当官としての体験を交えて、人間の安全保障と平和構築の学術上の位置づけを俯瞰し、その両概念の出自、発展、関係の理論的な背景を具体的な事例を示しながら議論する。また、人間の安全保障概念による平和と開発を、包括的統合的に研究する新たな平和構築研究のパラダイムを提案する。特に、その核としての人権・難民研究に光を当て、研究と実務の循環型の実践研究を提唱する。実務者などを招き、現在進行形の平和構築支援のあり方について、国際機関や政府、企業、大学のそれぞれのアプローチの可能性と課題を検討、討論する。

2009-01-07 07:00:12
0096 「人類社会の将来」

 緒方 貞子
人間の安全保障 −政策的展開


2009-01-07 06:59:42
0095 「物質の性質」

 家泰弘
「物質の性質」物性物理学とは何をする学問か その1

物質の性質という観点から、さまざまな物質がさまざまな物理状態のもとで示す諸性質と、その基礎にある物理メカニズムとの関連を解説する。はじめに、物性物理学とはどのような学問か、事例を挙げながら解説する。まずは、携帯電話や先端医療、宇宙研究など、現代文明においてどのように物理学が応用されているかを確認する。そののちに、物性物理学の正確な定義を確認し、量子力学と原子構造、物質の存在形態、原子の凝集機構と結晶構造などに話を広げていく。


2009-01-07 06:59:14
0094 「社会の形成と社会科学」

 森田朗
共生のメカニズム──俯瞰講義を俯瞰する──

俯瞰講義で論じられた「共生」「共存」「権力」「秩序」の問題を展望し、共同体の発展について論じる。社会科学を学ぶことを「社会での出来事を理解し、分析、課題を解決するための道具と手法の習得」とし、社会の形成の目的としての理念、人類の歴史的経験の概念化を概説する。


2009-01-07 06:58:52
0093 「世界システムという社会?」

 田中明彦
世界システムの中の地域化 東アジアという事例

東アジアを事例に、実際にデータを入れながら現状分析を試みる。東アジアが、協力・共同体として形成され得るかどうか、それぞれの国の事情を考慮しつつ可能性と限界を考察している。


2009-01-07 06:58:22
0092 「世界システムという社会?」

 田中明彦
近代世界システムと21世紀の世界システム

現実に当てはまる概念の形成にむけ、概念と現実の相互連関から、現在の世界システムにみられる形成・展開の過程について解説している。また、21世紀の世界システムについて考察し、3つの圏域について論じる。


2009-01-07 06:57:50
0091 「世界システムという社会?」

 田中明彦
政府のない社会における共生

単純化・理論化という観点から、共生のメカニズムについて考察する。「シェリングの分居モデル」を発端に、個人の意思決定、ゲーム理論、社会をモデルとしてみる数理社会学の視点について解説する。ゲーム理論と関連する理論から実際の生活場面、ルソーの鷹狩り、チッキンゲーム、囚人のジレンマなどを検討している。このような検討が制度・秩序形成へ有効性について論じる。


2009-01-07 06:57:26
0090 「世界システムという社会?」

 田中明彦
世界システムについてのさまざまな見方

先人の語り(テキスト)から共生のメカニズムを考察する。例えば、明治時代のも日本の見方として、徳富蘇峰、中江兆民らの著書から検討を行っている。様々な世界観について考察し、論じる。


2009-01-07 07:05:14
0089 「経済を軸にみるアジア世界 歴史と現状」

 原洋之介
21世紀における日本とアジア

19世紀後半から21世紀にかけての、アジアの経済発展の流れについて解説する。「脱亜論」と「アジア主義」との対抗、「東アジアの奇跡」、「東アジア共同体」構想、などの話題を取り上げていく。


2009-01-07 07:04:46
0088 「経済を軸にみるアジア世界 歴史と現状」

 原洋之介
周辺文明圏 東南アジア

東アジア諸国が、様々な周辺の文明に対してどのような対応を取ってきたかを解説する。東アジアには、インド化された文化、イスラーム文化、中華文明の進入、西欧近代の強制的な進入などの文化が時代ごとに押し寄せてきた背景もあり、その対応も国ごとに異なる。


2009-01-07 07:04:22
0087 「経済を軸にみるアジア世界 歴史と現状」

 原洋之介
大文明圏 中国とインド

アジアの中から、大文明圏にある中国とインドを取り上げる。両国の文明と生態区を説明し、それぞれの文明に埋め込まれた市場経済について解説する。


2009-01-07 07:03:58
0086 「経済を軸にみるアジア世界 歴史と現状」

 原洋之介
アジアの多様な生態と歴史の構造

アジア各国のGNPと寿命の比較、経済を動かす力と仕組みについて取り上げる。アジアに見られる多様な生態区を示し、近世から21世紀までに迎えるアジアの時代について解説する。


2009-01-07 07:03:34
0085 「権力と自由の生態について」

 佐々木毅
政治権力と境界線〜主権国家をめぐって〜 その1

政治権力を境界線の関係をめぐり、主権国家の時代からポスト主権国家の時代へと移行に見られる問題を取り上げる。境界線の流動性とそれをめぐる争い、主権概念の変容、国際化による主権国家の限界について解説する。


2009-01-07 07:03:10
0084 「権力と自由の生態について」

 佐々木毅
政治権力と参加〜民主主義をめぐって〜 その1

「なぜ、政治に参加するのか。」民主主義のもとでの制度化を取り上げる。直接民主制・間接民主制での問題を取り上げ、各々の制度化について、政党政治システムのタイポロジーについて解説する。


2009-01-07 07:02:44
0083 「ウイルスからみた生命科学」

 野本 明男
ウイルスと生命体

ウイルスは、ヒトなどの宿主に感染し、はじめて増殖が可能となる。このようなウイルスと宿主は必然的に自然生態系を形成し、共に進化してきた。両者の関係は調べれば調べる程絶妙であることが分かる。ウイルス感染現象の分子レベルの解析は、生命科学領域に新たな課題を提出し続けている。また、次々と登場する新たなウイルスに人類は対応していかねばならない。ひたすらウイルスを知り、ウイルスに学ぶ姿勢が大切である。


2009-01-07 07:02:22
0082 「分子モーターから観た生命科学」

 廣川 信隆
分子モーターはどのよに動くか

私たちの体を構成する神経細胞を始めとするすべての細胞は、合成した蛋白質を多くのモーター分子群により微小管のレールの上を巧妙に送り分けている。この細胞内物質輸送の分子機構は、脳の発生、神経回路網の形成、記憶、学習などの脳の高次機能など多彩かつ重要な生命現象を司っている。また、生物学の重要な課題である分子モーターの作動機構についても明らかになってきた。この講義では、分子モーターを視点として生命を俯瞰し、総合科学としての生命科学の最先端を分子の言葉で紹介する。


2009-01-07 07:01:56
0081 「分子モーターから観た生命科学」

 廣川 信隆
体づくりと分子モーター

私たちの体を構成する神経細胞を始めとするすべての細胞は、合成した蛋白質を多くのモーター分子群により微小管のレールの上を巧妙に送り分けている。この細胞内物質輸送の分子機構は、脳の発生、神経回路網の形成、記憶、学習などの脳の高次機能など多彩かつ重要な生命現象を司っている。また、生物学の重要な課題である分子モーターの作動機構についても明らかになってきた。この講義では、分子モーターを視点として生命を俯瞰し、総合科学としての生命科学の最先端を分子の言葉で紹介する。



2009-01-07 07:01:32
0080 「分子モーターから観た生命科学」

 廣川 信隆
脳・神経の働きと分子モーター

私たちの体を構成する神経細胞を始めとするすべての細胞は、合成した蛋白質を多くのモーター分子群により微小管のレールの上を巧妙に送り分けている。この細胞内物質輸送の分子機構は、脳の発生、神経回路網の形成、記憶、学習などの脳の高次機能など多彩かつ重要な生命現象を司っている。また、生物学の重要な課題である分子モーターの作動機構についても明らかになってきた。この講義では、分子モーターを視点として生命を俯瞰し、総合科学としての生命科学の最先端を分子の言葉で紹介する。


2009-01-07 07:00:56
0079 「発生生物学からみた生命科学」

 浅島 誠
再生の科学

失われた細胞・組織・器官を再構成することを「再生」という。人工的な環境下で、未分化細胞から組織や器官をつくる再生科学は、再生医療へとつながり、そのツールとなるのが、未分化状態を保ちながら、様々な種類の細胞へと分化できる、幹細胞である。人間の眼や脳にも組織幹細胞はあるが、治癒として利用するには、人為的な器官形成の再現系を開発・解析して器官形成のメカニズムを理解し、人為的な器官形成の手法を開発する。倫理的問題をクリアしたうえで、三次元構造をもつ移植可能な臓器や組織を作る研究が求められている。


2009-01-07 07:00:34
0078 「発生生物学からみた生命科学」

 浅島 誠
器官形成のしくみ

器官形成メカニズムは、個体全体の構造と器官形成の相互作用、器官発生における組織間の相互作用、器官形成における様々な遺伝子の働き、の3つのスケールで捉え、各段階での構造と機能の相互関係を理解することで、明らかにできる。本講義では、位置情報の保持に関わる分節構造、上皮・間充織間での相互作用による誘導について紹介する。遺伝子による制御の例としては、体節形成、消化管形成、心臓形成などの分子メカニズムを取り上げる。これらの器官形成はみな、多段階の誘導の積み重ねによるものである。


2009-01-07 07:00:02
0077 「発生生物学からみた生命科学」

 浅島 誠
生体情報システムとネットワークづくり

多細胞生物では、多くの細胞同士の応答や相互作用を適切に行うことでシステムを維持している。発生においては、生物の情報伝達ネットワークそのものが動的に変化し、各段階をシステムとして総合的に理解する必要がある。ポストゲノム時代の、極めて多数の因子の働きを同時に検出・解析できる今、生物の形作りはシステムとして見出すことができる。その例として、Notchシグナルによるアクチビンシグナルpathwayへの調節機構や、Wntシグナルの初期発生における役割、中胚葉および中胚葉組織を誘導するノーダルなどについて紹介する。


2009-01-07 06:59:32
0076 「発生生物学からみた生命科学」

 浅島 誠
卵から親への形作りのメカニズム

多種多様な生物種の数だけ、発生があり、ひとつの細胞から多細胞生物として安定な細胞集団が作られる。卵形成の間に物質を取り込んだり合成したりすることで、極性や勾配ができ、これらが遺伝子発現や細胞分化につながる。接している細胞をある組織に分化させる働きを誘導というが、そのうち中胚葉誘導は発生過程での細胞分化と形態形成の最初のシグナルといえる。中胚葉誘導因子アクチビンは、濃度依存的な細胞分化を誘導し、多くの臓器を作り出す事ができる。腔形成もまた、生物の形づくりに寄与している。


2009-01-07 06:59:06
0075 「権力と自由の生態について」

 佐々木毅
政治権力の制度化〜立憲主義をめぐって〜 その1

人間の社会・共存関係のあるところに常に存在する権力現象の中で、制度化を前提とする政治権力について取り上げ、解説する。政治権力の発見により、政治学が誕生し、権力と限界の問題が見えてくる。政治権力にみる制度化の可能性について論じている。


2009-01-07 06:58:44
0074 学問・モラルと希望

 小林康夫
これまでの講義を総括しながら、学問が人間の未来に対して負う責任を考える。現在の飛躍的に進行しつつある多層的な世界観においてどのように人間の希望を見いだすべきなのか。この根本的な問いに答えるための手がかりは何かを学生の皆さんと一緒に考えることにしたい。



2009-01-07 06:58:28
0073 「学問と歴史」

 坂部恵
科学・哲学・文学

「歴史のなかのアートとサイエンス」。自然科学にしろ、人文科学にしろ、学問としてのそれらの研究・教育体制が今日見る形で整うのは一九世紀以後のことにすぎない。それに先立つ古代以来のリベラル・アーツの影響作用史のなかに、サイエンスを相対化し、ファイン・アーツと通底させる精神史の基層のあり方をさぐってみたい


2009-01-07 06:57:58
0072 「学問と歴史」

 坂部恵
「クリティカ」の伝統

「歴史のなかのアートとサイエンス」。自然科学にしろ、人文科学にしろ、学問としてのそれらの研究・教育体制が今日見る形で整うのは一九世紀以後のことにすぎない。それに先立つ古代以来のリベラル・アーツの影響作用史のなかに、サイエンスを相対化し、ファイン・アーツと通底させる精神史の基層のあり方をさぐってみたい


2009-01-07 06:57:34
0071 「学問と歴史」

 坂部恵
人間学のまどろみ

「歴史のなかのアートとサイエンス」。自然科学にしろ、人文科学にしろ、学問としてのそれらの研究・教育体制が今日見る形で整うのは一九世紀以後のことにすぎない。それに先立つ古代以来のリベラル・アーツの影響作用史のなかに、サイエンスを相対化し、ファイン・アーツと通底させる精神史の基層のあり方をさぐってみたい


2009-01-07 07:25:04
0070 当事者性と専門性



 上野千鶴子
「わたし」のことを研究すると、学問ではないのか?自分で自分を研究対象とすれば「主観的」と呼ばれ、「科学的でない」と言われる。学問は、「中立・客観性」の神話によって厚く守られてきた。「客観」もまた「もうひとつの主観」ではないのか?だれをも「中立」の立場に置かない利害の異なる問題のなかでは、「第三者」とは多数派という名前の「もうひとりの当事者」ではないのか?「わたしのことはわたしがいちばんよく知っている」と、患者、障害者、不登校者、女性、高齢者などの社会的マイノリティが次々に声をあげ、当事者研究を始めた今、専門家とは何者で、何ができるのか?学問は誰のための、何のためのものか?を根源的に問う。


2009-01-07 07:27:00
0069 学問とポジショナリティ:ポストコロトニアリズム



 上野千鶴子
「わたし」のことを研究すると、学問ではないのか?自分で自分を研究対象とすれば「主観的」と呼ばれ、「科学的でない」と言われる。学問は、「中立・客観性」の神話によって厚く守られてきた。「客観」もまた「もうひとつの主観」ではないのか?だれをも「中立」の立場に置かない利害の異なる問題のなかでは、「第三者」とは多数派という名前の「もうひとりの当事者」ではないのか?「わたしのことはわたしがいちばんよく知っている」と、患者、障害者、不登校者、女性、高齢者などの社会的マイノリティが次々に声をあげ、当事者研究を始めた今、専門家とは何者で、何ができるのか?学問は誰のための、何のためのものか?を根源的に問う。


2009-01-07 07:26:42
0068 学問とポジショナリティ:ジェンダースタディズ



 上野千鶴子
「わたし」のことを研究すると、学問ではないのか?自分で自分を研究対象とすれば「主観的」と呼ばれ、「科学的でない」と言われる。学問は、「中立・客観性」の神話によって厚く守られてきた。「客観」もまた「もうひとつの主観」ではないのか?だれをも「中立」の立場に置かない利害の異なる問題のなかでは、「第三者」とは多数派という名前の「もうひとりの当事者」ではないのか?「わたしのことはわたしがいちばんよく知っている」と、患者、障害者、不登校者、女性、高齢者などの社会的マイノリティが次々に声をあげ、当事者研究を始めた今、専門家とは何者で、何ができるのか?学問は誰のための、何のためのものか?を根源的に問う。


2009-01-07 07:26:20
0067 それでも宗教?!

 島薗進・末木文美士
学問と社会ないし歴史といった大きな枠組みとの関係に対する問いを導入に、他者への無限の倫理が反転して無責任に至るような危険を含む清沢満之の精神主義=内面主義、これに対する井上哲次郎の議論が検討される。道徳を超出しつつも宗教の立場から俗世を肯定する可能性を清沢の議論は含んでいる。また近代哲学が締め出した「死」の領域を田辺元の「死の哲学」によりつつ死者との共生として捉える試みもなされた。宗教というテーマの締めくくりとして島薗・末木両講師がそれぞれの宗教・文化観の差異などを取り上げ、若干ながら討議もなされた。


2009-01-07 07:26:00
0066 宗教はあぶない?!

 島薗進・末木文美士
「宗教」と聞いただけでひいてしまう人は多いだろう。そう、宗教はあぶない。でも、宗教だけがあぶないのだろうか。人は誰でもあぶないし、学問だってえらそうな顔をしているが、本当はあぶないのだ。それなら、勇を奮って、もう一度正面から宗教に真向かってみようではないか。学問と宗教は切っても切れない関係にあるのかもしれない。


2009-01-07 07:25:34
0065 「学問と宗教」

 島薗進・末木文美士
切っても切れない関係

「宗教」と聞いただけでひいてしまう人は多いだろう。そう、宗教はあぶない。でも、宗教だけがあぶないのだろうか。人は誰でもあぶないし、学問だってえらそうな顔をしているが、本当はあぶないのだ。それなら、勇を奮って、もう一度正面から宗教に真向かってみようではないか。学問と宗教は切っても切れない関係にあるのかもしれない。


2009-01-07 07:24:56
0064 「人間を科学する」

 佐伯胖
モノを見ることと、ヒトを見ること

人間を科学的に探求するということについて、20世紀初めには物理学をモデルにして心理学が生まれたが、認知心理学、認知科学に発展する中で、コンピュータ科学や人類学、社会学などを取り込み、しだいに状況論的・関係論的視点を取り入れるにいたってきた経緯を解説する。最後に、ヒトを「ヒトとして見る」ことの意味を考える。


2009-01-07 07:08:00
0063 「人間を科学する」

 佐伯胖
人間を「関係」の中で見る

人間を科学的に探求するということについて、20世紀初めには物理学をモデルにして心理学が生まれたが、認知心理学、認知科学に発展する中で、コンピュータ科学や人類学、社会学などを取り込み、しだいに状況論的・関係論的視点を取り入れるにいたってきた経緯を解説する。最後に、ヒトを「ヒトとして見る」ことの意味を考える。


2009-01-07 07:07:42
0062 「人間を科学する」

 佐伯胖
「心」の科学は可能か

人間を科学的に探求するということについて、20世紀初めには物理学をモデルにして心理学が生まれたが、認知心理学、認知科学に発展する中で、コンピュータ科学や人類学、社会学などを取り込み、しだいに状況論的・関係論的視点を取り入れるにいたってきた経緯を解説する。最後に、ヒトを「ヒトとして見る」ことの意味を考える。


2009-01-07 07:07:24
0061 「権力と自由の生態について」

 佐々木毅
権力/自由の相互規定関係 その1

人間によって創造され、構想される社会は把握と理解の仕方によって、その実相が変化しうる。この講義では、自由VS権力という図式から、それらの互連関係、相互規定関係を解説し、自由の持つ側面を視野に入れた権力論の必要性を解説している。


2009-01-07 07:07:00
0060 「物質の生い立ち」

 佐藤勝彦
「物質の生い立ち -素粒子、原子、宇宙-」宇宙の創生、進化 -統一的自然観をめざして- その1

宇宙の構成や生い立ちについて、またそれらの概念がどのように作られてきたかについて解説する。現代常識となっている膨張宇宙の発見までの経過を示し、ビッグバン宇宙論からインフレーション理論といった宇宙創生の解明理論について触れていく。また、宇宙を構成する主要な物質である正体不明の暗黒物質・暗黒エネルギーについても解説する。


2009-01-07 07:06:38
0059 「物質の生い立ち」

 佐藤勝彦
「物質の生い立ち -素粒子、原子、宇宙-」時空 -物質の演舞の舞台- その1

この講義では主に特殊相対論および一般相対論を取り扱う。時間とは何か、空間とは何か。時空とは単に物質の演舞の舞台に過ぎないわけではなく、物質の演舞のパートナーであり、伸び縮みやねじれもすれば破れもする性質をもつ存在だということを解説する。この世界を知り自らの位置を認識するためにも時空が何であるかを知ることが必要である。相対論は、現在量子論と比較すると実用面では寄与が少ないが、将来的には多くの技術に必要とされる分野である。


2009-01-07 07:06:16
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